祖父母が住んでいる有料老人ホーム

私の祖父母は、数年前から有料老人ホームを利用しています。
きっかけは、認知症にかかった祖母が大腿骨を折るという大きな怪我をしてしまったからです。
どの有料老人ホームにするか、当初は迷ったようですが、実際に住む祖父と父が、口コミや評判をもとに、候補のホームを見てまわって、介護や食事内容、施設の新しさなどの条件を考慮して決めました。
祖父母宅は豪華で広かったのですが、昔ながらの古い作りという事もあり、段差や角も多くありました。
慣れ親しんだつくりとはいえ、安心に気を配って作られたホーム内の生活を知ってしまった今は、ホームでの生活のほうが便利だといっていました。
私も、実際にホーム内のあらゆる箇所(お手洗いや、お風呂はもちろん)を歩いてみて、十分に考えつくされた広さや高さ、明るさ、手すり、傾斜、扉の開閉、清潔感などあらゆる工夫をみつけ、感心してしました。
また、食事も栄養に気を配ってあるのがわかりましたし、美味しそうでした。
必要なときには、ちゃんと介護についてくださる様子をみたときも、安心できました。
祖父は元来味の濃いものが好きなので、時々気になったものを買ってきて、室内の冷蔵庫にいれておき、少しずつ食べるのを楽しみにしているようです。
ホーム内には、共同で使える部屋がいくつかあり、中にはピアノなどの楽器がおいてある部屋もありました。
その部屋で祖母に会ったときは、祖母が私に歌をうたってくれました。
恥ずかしがりの祖母が歌ってくれるのは子守唄以来で何年ぶりでしょうか。
何を歌っているかはよくわからなかったし、私が誰かもわからないとは思いますが、私のために歌ってくれたのがとてもうれしかったです。
歌というのは、気持ちが内向的になっていると歌えないものだと思います。
集団生活をしていると、周囲への気遣いからなかなか声が出せなくなるということもあります。
職員さんたちは、いつ顔をだしても笑顔であいさつの言葉をかけてくれます。
それが、利用者の家族としても気持ちがいいです。
以前は老人ホームなどに関するひどいニュースが飛び交い、不安を持っていましたが、やりがいをもって取り組んでくださっているのが感じられます。
職員さんたちの人間らしいあたたかさに、私も多くを学ばせていただいています。